ロゴに対する
考え方

みなさんとお客さまの間で、ロゴは信頼の証になり得ます。
みなさんの商品やサービスがお客さまの手に届いて、お客さまがそれを「良いもの」だと感じたとき、その「感じ」がロゴと共にお客さまの記憶に留まるのです。また、商品やサービスを購入するまえにお客さまが「この商品は良さそうだ。」と予感する時にもロゴはその予感を確信に変えるのに役立ちます。

人間は何かを認識するとき、半分は言語で認識し、半分は、イメージで認識します。
リンゴを見るとき、わたしたちは文字で「リンゴだ」と思い、同時にそれが赤くて丸いと認識します。
そして昔リンゴを食べたときの果汁が口の中で溢れる様子やそのときの景色を思い出したかもしれません。

人間の認識は表面にはないものも自然に捉えるのです。

良いロゴがもたらす効果には、意味を記号に置き換えることだけではない、それ以上の感情のようなものが含まれています。つまり、心に訴えかけるような線や形、色をロゴに加えれば、お客さまはより温かみのある、広がりを持った心的効果を得ることができるということです。それは、わたしたちが海を見たとき、山を見たとき、美しい空を見たときに抱く説明できない気持ちに似ています。ロゴを言語的・記号的な認識するだけでは、このような感情は得られないのでしょう。

良いロゴとは「生きているロゴ」です。それはお客さまにとって存在感があり、長い間記憶に残っていくものなのです。

ロゴマトリックス

わたしたちにロゴやデザインのご依頼をされたみなさまと、デザインの方向性を決めるために使用するマトリックスです。八方に広がった円は、方位磁石や羅針盤の役割を果たし、デザインをどのようなイメージで制作していくのか、簡単に判断できるようになっています。
制作実績でデザインの方向性と出来上がったロゴタイプの関係を説明していますので、そちらもご確認ください。

ロゴの作り方
(制作フロー)

お仕事の進め方

お仕事のご相談をお受けした後の、基本的なお仕事の進め方をご紹介します。標準所要スケジュールは3ヶ月程度です。

1. 事前ヒアリング

お仕事のご相談をいただいた際、ご担当者さまや企業の責任者さまと以下のようなトピックについてご面談させて頂き、企業・団体さまの抱えるデザインやコミュニケーションワークにおける現状と課題を把握します。この段階で企業・団体さまに新規のデザインが必要か否かも判断いたします。

○ヒアリングの内容

これまでの企業さまの歩み

  • 事業をはじめた経緯
  • 今回取組を始めようと思った理由
  • ご相談いただいたきっかけ

お仕事の哲学

  • 事業を通じてどんなことを実現したいのか
  • お仕事をするにあたり大切にしていること

将来像

  • 3年後、5年後のビジョン

現状の業績と目標

  • ビジネスの規模としてどれくらい収益を求めているか
    ※業績等につきましてはあくまでお差し支えのない範囲でお伺いしています。

自社プロダクトおよびサービスの品質について

  • 同業他社、ライバルだと感じる企業・団体さまについて
  • 自社プロダクトおよびサービスの差別化要因

2. オリエンテーション

事前ヒアリングをもとに、企業・団体さまに必要なデザイン制作物、およびスケジュール・予算を検討し、ご提案いたします。企業・団体さまのオーダー通りの制作アイテム群になることもあれば、弊社で必要だと思った制作物を追加でご提案したり、あるいは不必要だと判断されたものはカットするといったご提案も含まれます。

  • 制作アイテムの確認
  • スケジュール
  • 予算

3. ヒアリング・リサーチ

制作アイテム・予算・スケジュールの決定に基づいて、再度後担当者さまおよび責任者さまに具体的なでデザインに向けてのヒアリング・ご相談を行います。その際、必要に応じてマーケティング調査などを行う可能性があります。

  • トップヒアリング
  • 社内ヒアリング
  • 市場調査と分析

4. 方向性の決定

ヒアリング・リサーチの後、デザインの基本的な方向性をご提案します。この時、これまでのヒアリングで把握した企業の基本理念やコンセプトとターゲットとする消費者の状況およびこの基本的な方向性がマッチしている状況になります。

  • デザイン開発のコンセプト提案
  • コンセプトの確認

5. デザインの開発とラフ案の制作

決定したデザインの方向性に基づき、実際のデザイン開発に取り組みます。デザインのプロセスやラフ案を複数ご提案することで、デザインが生まれる理由と背景を企業・団体さまとシェアすることによって、コミュニケーションワークの活動についてのより深い理解を得ていきます。

  • ラフ案の提案

6. ロゴの決定

開発デザインの中にロゴが含まれていた場合、一番最初にロゴを決定します。すべての関連デザイン制作物は、ここで決定されたロゴをもとに制作されていきます。

  • トッププレゼン
  • 商標や意匠の類似調査
  • アプリケーションの仮展開
  • ロゴやマークの確定と精密化

7. 関連デザインの展開

ロゴ以外に必要な関連デザインを、ロゴマークを基本に制作していきます。

  • アプリケーションの制作
  • アプリケーションデザインの決定

8. ロゴマニュアルの策定およびCI(コーポレート・アイデンティティ)の導入

ロゴおよび関連デザインの設計ルールおよび使用の際のルールをとりまとめ、社内での運用が一定の奇特に基づいて行えるようガイドとしてせいています。

  • 制作物の完成
  • マニュアルの完成
  • 納品とともにCI導入

9. CI管理、デザインコンサル

デザインやCIのルールが実際に企業・団体さま内で正しく運用されているかどうか、また、デザインの内容や点数に過不足がないか等、デザインワーク終了後のフォローアップ・ご相談をお仕事終了後も定期的に承ります。

  • 制作物のチェック
  • デザイン相談(フォローアップ)

ロゴのひろがり

ロゴは最小で最大の広告です。
名刺・封筒・伝票・ショップカード・メニュー・バッチ・パッケージ・サイン・制服・車・パッケージ・web・SNS…
最小1cmの社章から10mの建物の看板まで、あらゆるものにロゴは付与され、みなさんの活動のイメージを象徴し、あらゆる環境に適応し尚かつ瞬時に見る人にイメージを与えます。

 

企業ロゴ

企業ロゴは、安心・信頼・将来性といった社会的な責任を担います。企業と顧客と株主と社会との関係性において緊張感のあるロゴが有益なツールとなり、企業活動のステージがレベルアップしていきます。

 

ブランディングデザイン

製品は工場でつくられますが、ブランドは頭の中で作られます。
ブランディングデザインのプロセスで生まれたロゴやデザインは、差別化された商品やサービスのイメージを直感的に伝えます。お客さまが商品やサービスを思い出すとき、ロゴのイメージがそれを助けてくれます。さらに関連デザインの質を揃え、管理していくことで、信頼の質が格段に向上します。

 

ショップロゴ

お店のファサードや看板の前にお客様が立った時に、サービス内容が想像できるかどうかを基準としてショップロゴは制作されます。商品・接客・空間・サービスなどのクオリティが、お店に入る前の期待感とちょうど良い関係性であることが重要です。ショップロゴは、看板・メニュー・ショップカード等を基本に、リーフレット・コースター・ユニフォーム・ホームページ・SNSなどに展開されます。

 

書のロゴ

日本の伝統や格式が必要な場合は、書家に依頼してロゴを制作します。みなさんの事業内容と愛称のよい書家の選択が重要になってきます。例えば飲食業界に書のロゴが多く使用されているのは、食べる物と同じく、お客さまが手作りのものに安心感を覚えているからです。

 

絵ロゴ

ことばと絵が同時に目に入ることでコンセプトが瞬時に伝わり記憶されます。「カワイイ」「素敵」「オシャレ」などお客さまへの伝わり方を線の質でコントロールできます。同じテーマでも子どもらしい可愛さが滲み出たり、大人の女性らしい落ち着いたイメージにもなります。

 

パッケージ

競合商品が多い中で選ばれるパッケージを制作する際には、選ばれる理由がデザインに落とし込まれているかどうかが重要です。みなさんがお客さまの気持ちの側に立ち、尚かつコンセプトが明確にデザインされたパッケージが選ばれる対象になります。

 

グラフィック広告

周囲と対象のコントラストが強いほど、複雑な環境の中でも人は1点に目を奪われやすくなります。ポスターの基本は、ワンビジュアル・ワンメッセージで見る人の視線を捉え瞬時にその内容を理解してもらうことです。体験イメージが伝わるシズル感と、心を鷲掴みにするコピーで商品を堂々と魅力的に見せ、誤解のない正しい情報を伝えます。