あのころの肌

美容業界の営業で長年働き、美容室にシャンプーやトリートメントなどを卸していた月岡さんが「天然フルボ酸」と出会い誕生して化粧水です。耳慣れない成分でしたが、よくお話をお伺いすれば、天然成分というところで信頼がおけるプロダクトでした。妻は10代から悩んでいた髪のベタつきを解決できた大喜びしています。 月岡さんは「天然フルボ酸は間違いなく良い成分だ」と確信し、オリジナル商品開発を決意したそうです。天然フルボ酸とは、海洋性腐植土壌から抽出されるフルボ酸エキス。18種類のアミノ酸と16種類のミネラルが分子結合した、皮膚の補修に優れた純国産の天然成分です。細胞活性に必要不可欠な4種の栄養素「ビタミン」「ミネラル」「アミノ酸」「酵素」がバランスよく含まれ、これらの栄養素が肌に浸透し、細胞を元気にしてくれます。 天然フルボ酸のパワーを知り、この成分の良さをどのように伝えるかを考えました。化粧品は、薬事法で効果効能を思っているようには説明できないかもしれないという実務上での現実的な規制があります。よって、シンプルにネーミングで効果をイメージできるように「あのころの肌」とました。何かを加えて美を促すのではなく、もともとある肌の生命力を生かし、眠っていた細胞をよみがえらせます。 あのころの肌は、無添加、無香料、無着色。顔・全身用ローション、シャンプー、オールインワンゲルの3つとギフトパッケージを製作しました。

商品パッケージの考え方

商品は、作り手の想いが使い手に届くリアルなモノ。お金を交換するモノ。 どこでどのように販売するのか環境でパッケージのデザインは変わってきます。 自宅での利用であればシンプルでよいのです。でも、ギフトとしてお客様が購入し、その先の誰かに渡すものであればきちんと包装する必要があります。買う前の状況から、商品の魅力を感じさせ、使いたい、買いたい、人にあげたい、と思わせるかが、パッケージデザインの役割です。 内容とパッケージの関係性に筋を通すことで、お客様は安心してプロダクト購入できます。内容と整合性の合わないデザインは短命になりやすいのです。パッケージのデザインを持続するには、資材コストとのバランスも大切ですが、一番大切なのは、覚えやすいネーミングのロゴです。良いパッケージデザインは、足や羽がついた生き物のように自らプロダクトを消費者に営業してくれる存在となります。

とうもろこしみそ

とうもろこしの味噌なんて聞いたことがない。と思いつつ、しかしご担当者の方が薬剤師とのことでお話を聞くことにしました。 現代の乱れた食生活。この生きた発酵食品である「とうもろこしみそ」が健康的な食生活のために、より多くの方のお役に立てるのではないか?昔から日本で育てられた在来種のタネの保存のために毎年作物を作っている農家さんの応援になるのではないか?安心できる在来種のタネを未来の子供達にも残したい。多くのとうもろこしを作れるようになれば、地域雇用の活性化、休耕田の活用になるのではないか?味噌汁が嫌いな子供でも、コーンスープのような甘さのある「とうもろこしみそ」で作った味噌汁なら飲んでくれるかもしれない。薬膳生味噌のとうもろこしみそで腸環境を整えてくれる。生活習慣病の予防や、エイジングケアに有用であるという研究結果が出ている等、とうもろこし味噌が素晴らしく思えてきたので、多くの方に賛同できるようなパッケージにしようと思い考えたました。とうもろこしがまるごと味噌に変わったと伝わるようにデザインしました。

三隈川かっぱめし

ヤブクグリの弁当第2弾として「三隈川かっぱめし」を企画。かつて、山で伐った材木を、筏に組んで、川を使って運んでいたように、「山」と「川」は、密接に繋がり、林業を支えていました。山のイメージ「日田きこりめし」と川のイメージ「三隈川かっぱめし」で、山と川が一緒になって大分県日田市の知名度を広げていければと考えたのがこの企画の原点です。 ヤブクグリのメンバーの半数以上が、日田市内在住ですが、昔のようにみんなが三隈川で泳いでいるような川にしたいと考え、清流の象徴として「かっぱ」をモチーフにしました。また、三隈川の清流を下流域の人たちへも届け共有したいという思いから、有明海の海苔で作った細い海苔巻を並べ丸太の筏のようにデザインしました。杉の木でできた弁当箱のふたをめくると長いままのかっぱ巻が三本、そして高菜、かんぴょう、キュウリの3種類とおかずは、空揚げ、漬物、卵焼きが入ってます。 包装紙には、小坂さんの日田のかっぱ伝説の小話に牧野氏の絵。箸袋には江副氏によるかっぱ占いが16種類。デザインは富田氏が担当。占いは、当たりがでたら寳屋の大将から何かプレゼントがもらえます。

日田寳屋きこりめし弁当

「ヤブクグリ(日田杉の在来種名より命名)」とは、森の再生を願う仲間が集い、日田の林業を中心に何か愉快なことをやっていく会。会員は、日田市民や日田を訪れたことがある東京、大阪、福岡の画家、デザイナー、ライター、カメラマン、等々。僕の役割は、名産品係。きこりめし弁当の開発を担当しました。 「ヤブクグリ」は、「いま、森を見よ!」のスローガンを掲げ、大分県日田市を舞台に、林業再生を中心としたまちづくりを考えています。初めてのオリジナル商品「きこりめし弁当」は、その名の通り、きこりが食べたであろう素朴な弁当をイメージしました。麦飯の上に、杉の丸太に見立てたごぼうが、一本転がる盛り付け。それを杉板製のノコギリで切りながら食べる。おかずは、鶏肉、椎茸、煮たまご、コンニャク、ニンジン、栗など、すべて日田産でまとめています。 また、器も独自に開発しました。杉を薄くスライスしたものをわっぱ型にして、シュロの皮で留めたシンプルなパッケージで、弁当を食べるときに杉の香りが食欲をそそります。 きこりの絵と題字が素朴な包装紙は、画家の牧野伊三夫氏とデザインは富田光浩氏によるもの。箸袋は、これまで林業を取材をしてきた新聞記者が、この開発に合わせて、「いま、森を見よ!」と題した記事を書いて印刷。割り箸は、飛騨高山で作られたものを採用しました。 同じ林業が盛んな日田と飛騨の交流は、発足当時からの目標のひとつ。「きこりめし弁当」を食べていただくことで、一人でも多く、日本の森や山、林業に関心をもっていただければ幸いです。 きこりめし弁当は、日田の宣伝にもつながっています。テレビのニュースや特番、新聞、雑誌で紹介され、グッドデザイン賞やADC賞なども受賞しました。

ポテ茶

緑茶味ポテトチップス「ポテ茶」は、西鉄沿線・駅みやげプロジェクトから初のオリジナル商品。「ポテトハウス フクハク」の元祖厚切りポテトチップスに八女市星野村産茶葉を贅沢に使用し、上品な渋さがくせになる商品になりました。 西鉄駅やバスセンターで駅土産として開発されたものですが、駅では人が急ぎ足で売店の前を過ぎるため、パッケージのデザインは、じゃがいもの顔をネーミングで構成し、商品と目が合い、瞬時に中身をイメージしてもらい手に取ってもらえるよう工夫しています。

博多田中田

博多田中田の店づくりコンセプトは、「商談がうまくいくお店」。メニューは、お客様を飽きさせないよう、常に研究し戦略が練られます。空間は、程よく賑やかさを保つため、店主は、調理場から大きな声でスタッフに指示。お客様を席に案内し、最初に目にするのがコースターは、お店とお客同士を馴染ませる狙いで、レンコン、茄子、エビなどの食材をモチーフにしました。人気の刺身盛りが出てくると、お客の顔はほころびます。会話も弾んだところで、店主が顔を出し挨拶する。博多の美味しい料理をお腹一杯食べて飲む。そして、お愛想。手土産つければ、商談もうまくいく事でしょう。 田中田のツールデザインの役割は、お客様との距離を近づけることことを考えています。食材のイラストは、東京で活躍しているイラストレータ添田あき女史。シンプルで美味しそうな良い線は、本物を見ながら描いて下さったそうです。

一風堂

一風堂自慢のラーメン、「赤丸」と「白丸」を出来るだけ忠実に再現したお土産ラーメン。ご家庭でも一風堂の味をお楽しみいただきたいというコンセプトでデザインしました。 お店の質がそのまま伝わるように、箱はダンボールの素材で、ギフトやのれんをイメージした掛け紙で巻きました。世界中でラーメン好きの方に喜ばれています。

博多い津゛み conf

博多い津゛みは、大正12年創業。「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」にて二ツ星を獲得した老舗のふく料理屋です。研究熱心な大将は、古来のふぐの文献より、江戸時代でふぐがどのように食されていたかを読み解き、夏にも食べられていたことを発見。そこで、「夏ふく小屋」等、夏ふくにちなんだ企画を起こし、庶民にも「ふく」が手に届くような活動を展開しています。また、中華やイタリアンの有名シェフとの共同企画で、ふぐ料理を新しいステージへ進化させる活動も行っています。 ふくのオイル漬け「Conf(コンフ)」も、大将の熱意から生まれた商品です。博多では、ふぐを幸福とかけて「ふく」と呼びます。「Conf(コンフ)」は、素材のうまみや風味を損なわず、保存性を上げる最も古いフランス料理の調理法「コンフィ」を用いて、フグの身をオイル漬けにしたものです。「Conf(コンフ)」は「ふく」と「コンフ」から発想された造語です。 ふぐは高タンパク質で、脂質はほぼゼロ。加えてコラーゲンが豊富。肉質は繊維質で弾力があり、噛めば噛むほど旨味が出ます。 その特質を最大限に活かして作られたこの「Conf(コンフ)」は、そのままでも美味いですが、野菜と調理するとフグと野菜の旨みが味を引き立て、よりいっそう美味しくなります。 商品ラベルのデザインは、和洋折衷でまったく新しい商品なので、手にした人の理解にゆだねるようにシンプルで飽きのこないデザインにしています。

許斐園

九州最古の茶商、矢部屋許斐(このみ)本家は、江戸宝永年間に、北矢部出身の許斐甚四郎が、筑後国上妻郡福島市中に木材・楮・茸・茶等を扱う山産物商「矢部屋」を興したのが始まりです。 幕末になると、現在の場所 (八女市)へ移り、茶に特化した 専門問屋を開きます。以降、茶の特徴を生かして技術改良に心血を注ぎ、明治時代には初代久吉が良質の茶を見出し、「八女茶」の名を付けました。その後「八女茶」は、コクと甘味に優れた日本有数の高級茶として名声を博しています。 矢部屋許斐本家は現在、十四世六代目許斐久吉に受け継がれています。 許斐園の経営資源である明治・大正・昭和初期のラベルデザインは、ヘリテージデザインと位置づけることができ、パッケージデザインにおいても、その伝統を付加価値として事業を展開できることを念頭におきました。 「八女茶 許斐久吉六代目シリーズ」は、許斐園が保有する伝統的なデザインの要素をモチーフに、モダンに仕上げた統一デザインを採用することによって、企業イメージを消費者に再認識してもらい、自社のブランド化を向上させていくことを目的としています。 パッケージデザインは、福岡県デザインアワードに入賞し販路もひろがり、皇室の方にもご購入頂きました。