カジワラさんにきいてみた!vol.6

前回に引き続き、梶原さんが影響を受けた作品についてお話を伺っていきます。   ——東京で広告のお仕事をされていたときに影響を受けた作品を教えてください。 サン・アドのアートディレクター、葛西薫さんの「サントリー烏龍茶」の広告です。 葛西さんのデザインは、1mmも隙がないくらい丁寧に作られているのですが、見ていて気持ちがいいんです。デザインされたものを見るとき、作品のエネルギーを強く感じてしまうこともありますが、葛西さんのデザインはスーッと吸い込まれてしまいます。明朝系の細い文字を使ったり、余白をうまく残したりされていますよね。 また、ビジュアルをコピーで説明してしまうと見る人の想像力がストップしてしまうのですが、葛西さんのデザインはビジュアルとコピーが掛け算になっているので、見る人に考える余裕を与えてくれます。 大切なのは「ビジュアルはメッセージを伝えるためにある」ということです。その考え方に感銘を受け、僕は今「ロゴはメッセージを伝えるためにある」ということを胸に、デザインをしています。 ——広告とロゴ、表現が変わっても大切にされているものは変わらないのですね。   次回は梶原さんが広告のお仕事からロゴのお仕事にシフトされてから影響を受けた作品について伺っていきます。

カジワラさんにきいてみた!vol.5

こんにちは。カジブラ新入社員です。 前回は梶原さんの経歴についてお話を伺いました。続いて、梶原さんの福岡時代、東京時代、そしてロゴのお仕事を始めてからの3つの時代に分けて、影響を受けた作品についてお話を伺っていきます。   ——はじめに、福岡で広告のお仕事をされていたときに影響を受けた作品を教えてください。 コピーライターの仲畑貴志さん、アートディレクター副田高行さんが手掛けられた、岩田屋の新聞広告です。新聞を開いたときにこの広告を見て驚きました。ビジュアルと「労働」というコピーのギャップがすごいですよね。 まず、シーナ&ザ・ロケッツの写真で目を引かれ、「家族」や「労働」という言葉を見る。そしてボディーコピーを読む。「見る」と「読む」が一体になることで、見る人の心に残る広告になります。 「ワンビジュアル・ワンメッセージ」は広告の基本ですが、それが僕の中に強く残っていて、今でもロゴ作りにも活かされています。 デザイナーの視点からすると、使われている書体や文字組、写真や構成のディレクションの仕方も気になってしまいます。写真でも、コピーでも、レイアウトでも、絶妙なバランスの良さに一流の魅力を感じた広告でした。   ——梶原さんのデザインにおける考え方のルーツを知ることができました。次回もお楽しみに!