地下鉄六本松駅

福岡市科学館が最寄りの地下鉄六本松駅。科学をテーマにした広告。

ポスターの考え方

ポスターは、雑多な環境において目に留り一瞬で内容を伝える媒体です。 基本はワンビジュアルワンメッセージで見る人の記憶に残るものでなかれば広告する意味がない。雰囲気や世界感を背景にメッセージを受け取ってもらえるように工夫します。 作るときは、コピーが主役でビジュアルは背景として考えると、見た時に背景から主役のコピーに導線を繋ぐことができます。写真やイラスト、タイポグラフィー、印刷で与える印象の距離感を調整していきます。 大きなポスターでも歩いていて見る時は遠くで小さく見えます。ですからDMハガキを作るつもりでシンプルにデザインすることで掲出現場では目に入りやすく印象にも残りやすいポスターが出来ます。

別府 杉の井ホテル

杉の井ホテルリニューアルの目玉として登場。絶景の露天風呂「棚湯」別府湾を一望できる棚田状の大展望温泉 5段からなる湯船を棚田状に広げた大展望露天風呂「棚湯」。別府湾や街の夜景、四国佐田岬までを借景にした、圧倒的な開放感と眺望。絶景の美しい写真は、日の出の数分間で撮影。天候に恵まれ空の色が青から紫、オレンジ色と変化したしたものを、春、夏、秋冬用のポスターとして使用しました。

長野時計店

時をテーマにしたコピーを主役にするために、情緒的な風景写真を背景に使用しました。風景写真も出会いの瞬間を写したもの。コピーも写真もずっとポスターの中で時が生き続けているようです。

九州鉄道記念館

九州鉄道記念館は2003年に門司港駅近くに開業。オープンポスター用にSLのC591をレトロの街の環境に馴染むように制作した。好評により毎年1種類づつ展示列車をモデルに制作し5年間で完成した。連作で見たいとの要望で門司港駅広場の壁面になった。

めんたいぴりり

めんたいぴりりは、テレビ西日本が創立55周年記念ドラマとして制作したドラマです。また、2013年は主人公のモデルとなった川原俊夫の誕生から100周年、ふくやの創業から65周年にあたる年でもあることからふくやの特別協賛で制作されました。主人公のモデルとなった川原俊夫はふくやの創業者で、辛子明太子を日本で初めて製造・販売し福岡県を代表する食産品に育て上げた人物です。ドラマの製作にあたっては福岡の人や物を使った質の高い「福岡産」ドラマを制作することにこだわった監督の江口カン氏、出演者には主演の博多華丸や富田靖子、福岡県出身者や福岡で活躍するローカルタレントが多数出演しました。 番組のタイトル「めんたいぴりり」の書は、博多で活躍する筆師 錦山亭金太夫氏。 素朴で味のある書と絵は心が和みます。ロゴのデザインは、素材が良いのでバランスを整えただけ。ポスターは、出演者の存在感がそれぞれ出るようにシンプルにしています。空気感だけは、古くて新しい雰囲気に調整しています。

石橋美術館 ちょっと気になる絵の履歴

久留米の石橋美術館の展示会の展覧会「ちょっと気になる絵の履歴」注目作品は、平安時代の書『古今和歌集巻一断簡 高野切』と『伊勢集断簡 石山切』。修復を終えての久しぶりの公開です。1,000年近くの時を軽々と越えてきた平安の美意識をメインのポスターの背景イメージに用いました。 「ちょっと気になる絵の履歴」のタイトルにそそられます。石橋美術館ができたのは、1956年のこと。看板作品の海の幸を青木繁がえがいたのは、今から110年前、1904年のことだそうです。美術館に入る前には、この絵はだれかが、持っていたのです。「これ、誰が持っていたんだろう」とか「どんなところにあったのかな」とか、そんな「ちょっと気になる」視点から、石橋美術館の作品をご紹介した展覧会です。ポスターは、気になるタイトルが気になるように、古くてモダンに感じる気になるデザインしました。

白岳 しろ

熊本人吉の米焼酎しろの大型看板です。福岡都市高速環状線の千鳥橋JCTで見れます。中村聖子氏との仕事でした。車のドライバーに対して、頑張って仕事をして無事に帰ってから「しろ」を楽しもうというメッセージです。飲酒運転の取り締まりが強くなる前からあります。もう十年以上になりますが、ずっとあるということは、評判がよいのでしょう。写真は、米焼酎なので田んぼの風景をイメージして爽やかに青空にボトルを浮かべています。

JR九州 2枚4枚きっぷ

数十種類のきっぷの商品郡を整理した商品です。従来の往復割引きっぷおよび特急回数券に代わる形で2001年から発売開始されました。JR九州内の乗車券と特急券をまとめた券片を2枚・4枚ずつセットにした回数券で、自由席用と指定席用があります。ポスターは、路線ごとの特級列車を撮影し、時間と価格を駅ごとに文字を差し替えた。特級列車の価値とお得感を共存させたポスターです。 スピード感のある列車の写真は、歩道橋の上から腕の良いカメラマンに撮影してもらった。新幹線の時はものすごいスピードと地響きで足が震えたという。ピンボケの列車の正面の写真は8×10のフイルムでわざわざピンボケしてもらった。ロゴを置くと遠近感を感じる効果を狙った。