商品パッケージの考え方

商品は、作り手の想いが使い手に届くリアルなモノ。お金を交換するモノ。 どこでどのように販売するのか環境でパッケージのデザインは変わってきます。 自宅での利用であればシンプルでよいのです。でも、ギフトとしてお客様が購入し、その先の誰かに渡すものであればきちんと包装する必要があります。買う前の状況から、商品の魅力を感じさせ、使いたい、買いたい、人にあげたい、と思わせるかが、パッケージデザインの役割です。 内容とパッケージの関係性に筋を通すことで、お客様は安心してプロダクト購入できます。内容と整合性の合わないデザインは短命になりやすいのです。パッケージのデザインを持続するには、資材コストとのバランスも大切ですが、一番大切なのは、覚えやすいネーミングのロゴです。良いパッケージデザインは、足や羽がついた生き物のように自らプロダクトを消費者に営業してくれる存在となります。

とうもろこしみそ

とうもろこしの味噌なんて聞いたことがない。と思いつつ、しかしご担当者の方が薬剤師とのことでお話を聞くことにしました。 現代の乱れた食生活。この生きた発酵食品である「とうもろこしみそ」が健康的な食生活のために、より多くの方のお役に立てるのではないか?昔から日本で育てられた在来種のタネの保存のために毎年作物を作っている農家さんの応援になるのではないか?安心できる在来種のタネを未来の子供達にも残したい。多くのとうもろこしを作れるようになれば、地域雇用の活性化、休耕田の活用になるのではないか?味噌汁が嫌いな子供でも、コーンスープのような甘さのある「とうもろこしみそ」で作った味噌汁なら飲んでくれるかもしれない。薬膳生味噌のとうもろこしみそで腸環境を整えてくれる。生活習慣病の予防や、エイジングケアに有用であるという研究結果が出ている等、とうもろこし味噌が素晴らしく思えてきたので、多くの方に賛同できるようなパッケージにしようと思い考えたました。とうもろこしがまるごと味噌に変わったと伝わるようにデザインしました。

三隈川かっぱめし

ヤブクグリの弁当第2弾として「三隈川かっぱめし」を企画。かつて、山で伐った材木を、筏に組んで、川を使って運んでいたように、「山」と「川」は、密接に繋がり、林業を支えていました。山のイメージ「日田きこりめし」と川のイメージ「三隈川かっぱめし」で、山と川が一緒になって大分県日田市の知名度を広げていければと考えたのがこの企画の原点です。 ヤブクグリのメンバーの半数以上が、日田市内在住ですが、昔のようにみんなが三隈川で泳いでいるような川にしたいと考え、清流の象徴として「かっぱ」をモチーフにしました。また、三隈川の清流を下流域の人たちへも届け共有したいという思いから、有明海の海苔で作った細い海苔巻を並べ丸太の筏のようにデザインしました。杉の木でできた弁当箱のふたをめくると長いままのかっぱ巻が三本、そして高菜、かんぴょう、キュウリの3種類とおかずは、空揚げ、漬物、卵焼きが入ってます。 包装紙には、小坂さんの日田のかっぱ伝説の小話に牧野氏の絵。箸袋には江副氏によるかっぱ占いが16種類。デザインは富田氏が担当。占いは、当たりがでたら寳屋の大将から何かプレゼントがもらえます。

ポテ茶

2013年 緑茶味ポテトチップス「ポテ茶」は、西鉄沿線・駅みやげプロジェクトから初のオリジナル商品。「ポテトハウス フクハク」の元祖厚切りポテトチップスに八女市星野村産茶葉を贅沢に使用し、上品な渋さがくせになる商品になりました。 西鉄駅やバスセンターで駅土産として開発されたものですが、駅では人が急ぎ足で売店の前を過ぎるため、パッケージのデザインは、じゃがいもの顔をネーミングで構成し、商品と目が合い、瞬時に中身をイメージしてもらい手に取ってもらえるよう工夫しています。

博多田中田

博多田中田の店づくりコンセプトは、「商談がうまくいくお店」。メニューは、お客様を飽きさせないよう、常に研究し戦略が練られます。空間は、程よく賑やかさを保つため、店主は、調理場から大きな声でスタッフに指示。お客様を席に案内し、最初に目にするのがコースターは、お店とお客同士を馴染ませる狙いで、レンコン、茄子、エビなどの食材をモチーフにしました。人気の刺身盛りが出てくると、お客の顔はほころびます。会話も弾んだところで、店主が顔を出し挨拶する。博多の美味しい料理をお腹一杯食べて飲む。そして、お愛想。手土産つければ、商談もうまくいく事でしょう。 田中田のツールデザインの役割は、お客様との距離を近づけることことを考えています。食材のイラストは、東京で活躍しているイラストレータ添田あき女史。シンプルで美味しそうな良い線は、本物を見ながら描いて下さったそうです。

一風堂

一風堂自慢のラーメン、「赤丸」と「白丸」を出来るだけ忠実に再現したお土産ラーメン。ご家庭でも一風堂の味をお楽しみいただきたいというコンセプトでデザインしました。 お店の質がそのまま伝わるように、箱はダンボールの素材で、ギフトやのれんをイメージした掛け紙で巻きました。世界中でラーメン好きの方に喜ばれています。

博多い津゛み conf

博多い津゛みは、大正12年創業。「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」にて二ツ星を獲得した老舗のふく料理屋です。研究熱心な大将は、古来のふぐの文献より、江戸時代でふぐがどのように食されていたかを読み解き、夏にも食べられていたことを発見。そこで、「夏ふく小屋」等、夏ふくにちなんだ企画を起こし、庶民にも「ふく」が手に届くような活動を展開しています。また、中華やイタリアンの有名シェフとの共同企画で、ふぐ料理を新しいステージへ進化させる活動も行っています。 ふくのオイル漬け「Conf(コンフ)」も、大将の熱意から生まれた商品です。博多では、ふぐを幸福とかけて「ふく」と呼びます。「Conf(コンフ)」は、素材のうまみや風味を損なわず、保存性を上げる最も古いフランス料理の調理法「コンフィ」を用いて、フグの身をオイル漬けにしたものです。「Conf(コンフ)」は「ふく」と「コンフ」から発想された造語です。 ふぐは高タンパク質で、脂質はほぼゼロ。加えてコラーゲンが豊富。肉質は繊維質で弾力があり、噛めば噛むほど旨味が出ます。 その特質を最大限に活かして作られたこの「Conf(コンフ)」は、そのままでも美味いですが、野菜と調理するとフグと野菜の旨みが味を引き立て、よりいっそう美味しくなります。 商品ラベルのデザインは、和洋折衷でまったく新しい商品なので、手にした人の理解にゆだねるようにシンプルで飽きのこないデザインにしています。

江の浦海苔本舗

有明海の海苔漁師が食べている本物の海苔の美味しさを知ってほしいとの思いから、海苔漁師の方が海苔加工・販売業へ転身し、道の駅などで販売を開始しました。筑後元気計画への参加をきっかけに、推進員の方やデザイナーと一緒に話し合い、ギフトを中心に、お中元、お歳暮、慶事や弔事等に使用できるデザインを開発しました。 コンセプトは「奇跡の海有明海が育てた海苔」。競合プロダクトと一緒に並んでいる、売り場で売るためのデザインという考え方は避けて、そのまま食卓のごはんのお共として、テーブルの上にいつも置かれているシーンを想像しながらデザインしました。雑貨のようなデザインにすることで、海苔を毎日気軽に食べたいと思う人々に気持ちが伝わるデザインにしました。 事業主からのお話では、食や雑貨のセレクトショップの方などからの問い合わせも増えたそうです。主に20代~30代のお客様がお祝い事に使って下さり、今までの海苔の売り場では考えられないシンプルでモダンなデザインが売り場に登場したとのお声を頂いているそうです。沢山の海苔の商品の中にあっても、目に留まりやすく、商品自体に販売力があり卸先や、お客様に提案しやすくなりました。「かわいい」「いいね」などお声を頂くことも多く、デザイン導入前から3年で売り上げ実績200%アップ。好評の声を受けて、新店舗の直売所を開店するに至っています。