ポテ茶
緑茶味ポテトチップス「ポテ茶」は、西鉄沿線・駅みやげプロジェクトから初のオリジナル商品。「ポテトハウス フクハク」の元祖厚切りポテトチップスに八女市星野村産茶葉を贅沢に使用し、上品な渋さがくせになる商品になりました。 西鉄駅やバスセンターで駅土産として開発されたものですが、駅では人が急ぎ足で売店の前を過ぎるため、パッケージのデザインは、じゃがいもの顔をネーミングで構成し、商品と目が合い、瞬時に中身をイメージしてもらい手に取ってもらえるよう工夫しています。
博多田中田の店づくりコンセプトは、「商談がうまくいくお店」。メニューは、お客様を飽きさせないよう、常に研究し戦略が練られます。空間は、程よく賑やかさを保つため、店主は、調理場から大きな声でスタッフに指示。お客様を席に案内し、最初に目にするのがコースターは、お店とお客同士を馴染ませる狙いで、レンコン、茄子、エビなどの食材をモチーフにしました。人気の刺身盛りが出てくると、お客の顔はほころびます。会話も弾んだところで、店主が顔を出し挨拶する。博多の美味しい料理をお腹一杯食べて飲む。そして、お愛想。手土産つければ、商談もうまくいく事でしょう。 田中田のツールデザインの役割は、お客様との距離を近づけることことを考えています。食材のイラストは、東京で活躍しているイラストレータ添田あき女史。シンプルで美味しそうな良い線は、本物を見ながら描いて下さったそうです。
博多い津゛みは、大正12年創業。「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」にて二ツ星を獲得した老舗のふく料理屋です。研究熱心な大将は、古来のふぐの文献より、江戸時代でふぐがどのように食されていたかを読み解き、夏にも食べられていたことを発見。そこで、「夏ふく小屋」等、夏ふくにちなんだ企画を起こし、庶民にも「ふく」が手に届くような活動を展開しています。また、中華やイタリアンの有名シェフとの共同企画で、ふぐ料理を新しいステージへ進化させる活動も行っています。 ふくのオイル漬け「Conf(コンフ)」も、大将の熱意から生まれた商品です。博多では、ふぐを幸福とかけて「ふく」と呼びます。「Conf(コンフ)」は、素材のうまみや風味を損なわず、保存性を上げる最も古いフランス料理の調理法「コンフィ」を用いて、フグの身をオイル漬けにしたものです。「Conf(コンフ)」は「ふく」と「コンフ」から発想された造語です。 ふぐは高タンパク質で、脂質はほぼゼロ。加えてコラーゲンが豊富。肉質は繊維質で弾力があり、噛めば噛むほど旨味が出ます。 その特質を最大限に活かして作られたこの「Conf(コンフ)」は、そのままでも美味いですが、野菜と調理するとフグと野菜の旨みが味を引き立て、よりいっそう美味しくなります。 商品ラベルのデザインは、和洋折衷でまったく新しい商品なので、手にした人の理解にゆだねるようにシンプルで飽きのこないデザインにしています。
【愛情】 九州最古の茶商、矢部屋許斐(このみ)本家は、江戸宝永年間に、北矢部出身の許斐甚四郎が、筑後国上妻郡福島市中に木材・楮・茸・茶等を扱う山産物商「矢部屋」を興したのが始まりです。 幕末になると、現在の場所 (八女市)へ移り、茶に特化した 専門問屋を開きます。以降、茶の特徴を生かして技術改良に心血を注ぎ、明治時代には初代久吉が良質の茶を見出し、「八女茶」の名を付けました。その後「八女茶」は、コクと甘味に優れた日本有数の高級茶として名声を博しています。 矢部屋許斐本家は現在、十四世六代目許斐久吉に受け継がれています。 許斐園の経営資源である明治・大正・昭和初期のラベルデザインは、ヘリテージデザインと位置づけることができ、パッケージデザインにおいても、その伝統を付加価値として事業を展開できることを念頭におきました。 「八女茶 許斐久吉六代目シリーズ」は、許斐園が保有する伝統的なデザインの要素をモチーフに、モダンに仕上げた統一デザインを採用することによって、企業イメージを消費者に再認識してもらい、自社のブランド化を向上させていくことを目的としています。 パッケージデザインは、福岡県デザインアワードに入賞し販路もひろがり、皇室の方にもご購入頂きました。
有明海の海苔漁師が食べている本物の海苔の美味しさを知ってほしいとの思いから、海苔漁師の方が海苔加工・販売業へ転身し、道の駅などで販売を開始しました。筑後元気計画への参加をきっかけに、推進員の方やデザイナーと一緒に話し合い、ギフトを中心に、お中元、お歳暮、慶事や弔事等に使用できるデザインを開発しました。 コンセプトは「奇跡の海有明海が育てた海苔」。競合プロダクトと一緒に並んでいる、売り場で売るためのデザインという考え方は避けて、そのまま食卓のごはんのお共として、テーブルの上にいつも置かれているシーンを想像しながらデザインしました。雑貨のようなデザインにすることで、海苔を毎日気軽に食べたいと思う人々に気持ちが伝わるデザインにしました。 事業主からのお話では、食や雑貨のセレクトショップの方などからの問い合わせも増えたそうです。主に20代~30代のお客様がお祝い事に使って下さり、今までの海苔の売り場では考えられないシンプルでモダンなデザインが売り場に登場したとのお声を頂いているそうです。沢山の海苔の商品の中にあっても、目に留まりやすく、商品自体に販売力があり卸先や、お客様に提案しやすくなりました。「かわいい」「いいね」などお声を頂くことも多く、デザイン導入前から3年で売り上げ実績200%アップ。好評の声を受けて、新店舗の直売所を開店するに至っています。