やさしい薬局
【素敵】 http://www.sejimapharmacy.co.jp/archives/94
【品の良さ】 美容業界の営業で長年働き、美容室にシャンプーやトリートメントなどを卸していた月岡さんが「天然フルボ酸」と出会い誕生して化粧水です。耳慣れない成分でしたが、よくお話をお伺いすれば、天然成分というところで信頼がおけるプロダクトでした。妻は10代から悩んでいた髪のベタつきを解決できた大喜びしています。 月岡さんは「天然フルボ酸は間違いなく良い成分だ」と確信し、オリジナル商品開発を決意したそうです。天然フルボ酸とは、海洋性腐植土壌から抽出されるフルボ酸エキス。18種類のアミノ酸と16種類のミネラルが分子結合した、皮膚の補修に優れた純国産の天然成分です。細胞活性に必要不可欠な4種の栄養素「ビタミン」「ミネラル」「アミノ酸」「酵素」がバランスよく含まれ、これらの栄養素が肌に浸透し、細胞を元気にしてくれます。 天然フルボ酸のパワーを知り、この成分の良さをどのように伝えるかを考えました。化粧品は、薬事法で効果効能を思っているようには説明できないかもしれないという実務上での現実的な規制があります。よって、シンプルにネーミングで効果をイメージできるように「あのころの肌」とました。何かを加えて美を促すのではなく、もともとある肌の生命力を生かし、眠っていた細胞をよみがえらせます。 あのころの肌は、無添加、無香料、無着色。顔・全身用ローション、シャンプー、オールインワンゲルの3つとギフトパッケージを製作しました。
めんたいぴりりは、テレビ西日本が創立55周年記念ドラマとして制作したドラマです。また、2013年は主人公のモデルとなった川原俊夫の誕生から100周年、ふくやの創業から65周年にあたる年でもあることからふくやの特別協賛で制作されました。主人公のモデルとなった川原俊夫はふくやの創業者で、辛子明太子を日本で初めて製造・販売し福岡県を代表する食産品に育て上げた人物です。ドラマの製作にあたっては福岡の人や物を使った質の高い「福岡産」ドラマを制作することにこだわった監督の江口カン氏、出演者には主演の博多華丸や富田靖子、福岡県出身者や福岡で活躍するローカルタレントが多数出演しました。 番組のタイトル「めんたいぴりり」の書は、博多で活躍する筆師 錦山亭金太夫氏。 素朴で味のある書と絵は心が和みます。ロゴのデザインは、素材が良いのでバランスを整えただけ。ポスターは、出演者の存在感がそれぞれ出るようにシンプルにしています。空気感だけは、古くて新しい雰囲気に調整しています。
ヤブクグリの弁当第2弾として「三隈川かっぱめし」を企画。かつて、山で伐った材木を、筏に組んで、川を使って運んでいたように、「山」と「川」は、密接に繋がり、林業を支えていました。山のイメージ「日田きこりめし」と川のイメージ「三隈川かっぱめし」で、山と川が一緒になって大分県日田市の知名度を広げていければと考えたのがこの企画の原点です。 ヤブクグリのメンバーの半数以上が、日田市内在住ですが、昔のようにみんなが三隈川で泳いでいるような川にしたいと考え、清流の象徴として「かっぱ」をモチーフにしました。また、三隈川の清流を下流域の人たちへも届け共有したいという思いから、有明海の海苔で作った細い海苔巻を並べ丸太の筏のようにデザインしました。杉の木でできた弁当箱のふたをめくると長いままのかっぱ巻が三本、そして高菜、かんぴょう、キュウリの3種類とおかずは、空揚げ、漬物、卵焼きが入ってます。 包装紙には、小坂さんの日田のかっぱ伝説の小話に牧野氏の絵。箸袋には江副氏によるかっぱ占いが16種類。デザインは富田氏が担当。占いは、当たりがでたら寳屋の大将から何かプレゼントがもらえます。
【庶民】 「ヤブクグリ(日田杉の在来種名より命名)」とは、森の再生を願う仲間が集い、日田の林業を中心に何か愉快なことをやっていく会。会員は、日田市民や日田を訪れたことがある東京、大阪、福岡の画家、デザイナー、ライター、カメラマン、等々。僕の役割は、名産品係。きこりめし弁当の開発を担当しました。 「ヤブクグリ」は、「いま、森を見よ!」のスローガンを掲げ、大分県日田市を舞台に、林業再生を中心としたまちづくりを考えています。初めてのオリジナル商品「きこりめし弁当」は、その名の通り、きこりが食べたであろう素朴な弁当をイメージしました。麦飯の上に、杉の丸太に見立てたごぼうが、一本転がる盛り付け。それを杉板製のノコギリで切りながら食べる。おかずは、鶏肉、椎茸、煮たまご、コンニャク、ニンジン、栗など、すべて日田産でまとめています。 また、器も独自に開発しました。杉を薄くスライスしたものをわっぱ型にして、シュロの皮で留めたシンプルなパッケージで、弁当を食べるときに杉の香りが食欲をそそります。 きこりの絵と題字が素朴な包装紙は、画家の牧野伊三夫氏とデザインは富田光浩氏によるもの。箸袋は、これまで林業を取材をしてきた新聞記者が、この開発に合わせて、「いま、森を見よ!」と題した記事を書いて印刷。割り箸は、飛騨高山で作られたものを採用しました。 同じ林業が盛んな日田と飛騨の交流は、発足当時からの目標のひとつ。「きこりめし弁当」を食べていただくことで、一人でも多く、日本の森や山、林業に関心をもっていただければ幸いです。 きこりめし弁当は、日田の宣伝にもつながっています。テレビのニュースや特番、新聞、雑誌で紹介され、グッドデザイン賞やADC賞なども受賞しました。
博多田中田の店づくりコンセプトは、「商談がうまくいくお店」。メニューは、お客様を飽きさせないよう、常に研究し戦略が練られます。空間は、程よく賑やかさを保つため、店主は、調理場から大きな声でスタッフに指示。お客様を席に案内し、最初に目にするのがコースターは、お店とお客同士を馴染ませる狙いで、レンコン、茄子、エビなどの食材をモチーフにしました。人気の刺身盛りが出てくると、お客の顔はほころびます。会話も弾んだところで、店主が顔を出し挨拶する。博多の美味しい料理をお腹一杯食べて飲む。そして、お愛想。手土産つければ、商談もうまくいく事でしょう。 田中田のツールデザインの役割は、お客様との距離を近づけることことを考えています。食材のイラストは、東京で活躍しているイラストレータ添田あき女史。シンプルで美味しそうな良い線は、本物を見ながら描いて下さったそうです。
【お洒落】 今ではワインと食事のイメージに大きな差は生まれにくいのですが、このお店の開業当時はそうではなく、イメージの差を埋める「何かひとひねり分」の感性が必要でした。そこで考えついたのが「食堂」ではない「食道」という言葉でした。山下氏がこれまで歩んで来られた飲食の「道」のその長さと内容、つまりキャリアの重みをして、ワインと食事を気軽に楽しむというコンセプトを打ち出すことは、何かとても素敵で、多くの人に受け入れられる考え方のような気がしたのです。ですから「山下ワイン食堂」ではなく「山下ワイン食『道』」なのです。 ロゴはお店の空間が出来た後、最後につくることが多いのですが、お客様は、ロゴを見てお店に入るか入らないかを瞬時に決めています。どこか見た雰囲気だ、懐かしい、素敵だね…など、お客様が共感できる要素を多くとりいれながら、カタチと名前で独自性を発揮する必要があるのです。 山下氏は、お店のロゴは、もう一人のスタッフのような役割を果たしてくれていると仰ってくださいました。