[カジウラバナシ]「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群編①

2017 年、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群がユネスコの世界遺産に登録されました。「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群とは、およそ1600 年前から古代東アジアとの交流のために守り伝えられた沖ノ島を「神様がいる島」として現在まで継承してきた、貴重な遺産群です。そのため、現在でも厳しく入島を制限する「禁忌」などの慣習が存在しています。今回は沖ノ島の保全活動にまつわるロゴマークの裏側についてお話を伺います。

 

―こちらのロゴマークを制作するに至った経緯を教えてください。

沖ノ島が世界遺産となり、沖ノ島を守り伝えるための活動をする団体ができました。それに伴い、団体への認定書と活動に参加される方々への感謝状を作成することになりました。感謝状や認定書で使用され、また、団体の一体感を作り上げ、活動の機運を盛り上げるためのロゴマークが必要になりました。そこで福岡県庁の方から私へロゴマークの制作をご依頼いただいたのです。

 

―どのような手順で制作されたのですか?

ロゴマークを制作させていただくにあたり、沖ノ島の実態を知らなければロゴマークへの落とし込むことが難しいな、と感じました。そこで県庁の方に沖ノ島についてお話を伺ったり、船の上から沖ノ島を確認しました。

―なるほど。実際に、デザインするものの対象を見ることが大切なのですね。

 

次回はロゴマークのデザインについてさらに詳しく聞いていきます。

参考サイト:https://www.okinoshima-heritage.jp

(「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 「知る」 世界遺産として 2021/10/14)